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Curiosity killed the cat, but I love being curious. 軽妙洒脱にいきたいだけ

Auguri!

「いくつになっても親にとって子供は子供で、誕生日は嬉しいもので」あるのだと言うならば、それこそ幾つになっても子供にとっては親は親だ、と子供は思うわけです。慶應病院で産声をあげた8/29のモーメントを、あなたの視点で想像できるようになるのはいつになるだろう。そんなことに想いを馳せた昼下がり。

思えば、8月末の誕生日、というのは実に不思議なものなのです。1つ年を重ね、新しい1年を始めるというのに、どういうわけか終わっていく意識の方が強いのです。それはおそらく、幼稚園の時分からずっと「夏休みという非日常の日常」の終りがあったからでしょう。思い出す香りはいつも線香花火の淡い火薬の匂いだったし、待たずとも始まる規則正しい毎日への遣る瀬無い気持ちをひたすら持て余していた気がする。

あのころ母が着ていたワンピースは今やわたしのワードローブとなり、いつの間にか母と同じ背格好になっていることを改めて思うときもその背景は夏祭りだったりするくらい。

「30までにロブションで誕生日ディナーをしたらイイ女」なんてドラマの台詞があったけれど、四捨五入してその数字を満たして丸1年経つ今でも、その光景に憧れを抱けない。インスタ映えするに違いないその景色は、豪華絢爛そのものなのだろうけれど、その時間と体力と熱意があるのなら、是非とも今秋の細野晴臣さまのライブの席取りへ、なんて、ナマモノへの執着ばかりが強い26歳になりました。

ありがたいことに、今年も無事25歳を満了しまして晴れて誕生日を迎えることになりました。年齢をなんとなく言わなくなってくるのはいつごろだろう、とふと思う。はやくもメッセージや直接、言葉やプレゼントをくださった方々、有難うございました。割いてくれた時間と思考回路を思うと嬉しくて溶けそう。

紺碧のペキ、つまり、エメラルドグリーンの青々とした色が由来のわたしの名前 [] は、イタリアの海の色が由来です。年々字面というか名前が褒められ、その度に8/29のことを思うわけです。彼らは住んでいたイタリアの海にどこまで思い入れをもっていたのだろう、だとか、海のような広く深い心をもてているだろうか、とか、深い海の中で溺れてたりはしまいだろうか、とか、女史になるにはあとどのくらい泳げばいいだろう、とか。それでも、手探りでわかったこともあって。

 

すごいなーとなりたいなーの違い

身近のキャリアウーマンだと思っていた人に憧れ近づいたはいいものの、自分の心身を壊した友人を何人かみてきて思うのがこれだ。「すごいな」という感情は一見それなりにポジティブにみえてしまって、ポジティブなものはいいものと思い込んでしまったりする。なにもいつだってポジティブである必要はないのだし、そんな生き生きばっかりしてる生き物は生気を補給する妖怪かもしれない。対して、「なりたいな」に見出した共感は、自分の内側ときっと点で結べるはず。

好き、のいちばんの強さ

好き、という感情が強いのは要因が外的であっても、発生源は限りなく内からだから。そうだ、と自分で決められたことはどういうわけか強い。それでもそこには深い理由はなかったりするし、たぶんそれでよかったりもする。その分、好き、という感情は憧れと近い感情の高ぶりだから間違えてしまいがち。自戒も込めてだからこそ、「その “好き” 、自分で想った “好き” ?」と訊いてみたい。

身を削る覚悟

もちろん仕事に打ち込む姿、とかそういうこともだけれども、身銭を切る覚悟、というのも含みます。自分で生み出したもの(この場合は資金)を費やしてでも辿りつきたい次の場所。そのためのしゃがむことを厭ってはいけないのだろうし、それは26歳になったわたしの課題。

 

さて、今年の抱負は?と聴かれても、目の前のことを一つずつ丁寧に確実にコマを進めることに限ります。それでもっと、軽妙洒脱にいきたい。ほんとうにそれだけ。期待も執着もせずに、モノ / ヒト / コトに信頼を置いていきたいだけです。毎年ひとつひとつをそうやって積み重ねてって、だんだん、美しく枯れたい。何歳がピークかなんてさしたる問題ではなくて、軽妙洒脱でいつづけさえすれば、たぶん 「今」をいちばん輝くような気がするから。

さあ、最後になりましたが、受付中の [ウィッシュリスト(進行中)] はランチの口実だったりします。ロンドンに関する書籍ばかりの理由はいつの日かに改めて。誕生日に間に合うようにわたしが最初に買ったのは、プルースト。香りと文学。まだまだまだまだ、インプットが足りないのです。

 


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